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「運動不足が心配です」、子どもの運動と体力
Vol.261生活・育児

「運動不足が心配です」、子どもの運動と体力

WHOは5〜17歳の子どもに1日60分以上の中等度以上の身体活動を推奨。運動は体力だけでなく学力やメンタルにも効く

生活・育児全年齢5
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 5·Q&A 5問収録

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この記事のポイント

  • WHO推奨は5〜17歳で1日平均60分以上の中等度〜高強度の身体活動
  • 有酸素・筋力・骨を強くする運動を週3回以上組み合わせる
  • 座りっぱなしを減らし、楽しめる活動を日常に組み込む

愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.261

「運動不足が心配です」、子どもの運動と体力

こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。

「うちの子、運動不足じゃないですか?」、外来でよくいただく相談です。子どもの体力は全国調査でも長期的に低下傾向 [5]。運動は体力だけでなく、脳の発達、メンタル、睡眠、社会性まで広く影響します [2]。今回はWHOガイドラインを軸に、家庭でできる工夫まで整理します。

Q1.「子どもに必要な運動量は?」

——どのくらい運動すればいいですか?

WHOは1日60分以上の中等度以上の運動を推奨しています [1]

年齢推奨
1歳未満うつ伏せ遊びなど。動くことを制限しない
1-2歳1日180分以上の身体活動(強度問わず)
3-4歳1日180分以上(うち60分は中等度以上)
5-17歳1日60分以上の中等度以上の運動
運動の種類
有酸素運動(走る、泳ぐ、自転車)
筋力運動(登る、ぶら下がる)週3回以上
骨を強くする運動(ジャンプ、縄跳び)週3回以上

ポイント

  • 5〜17歳は1日平均60分以上の中等度以上の身体活動 [1]
  • 有酸素・筋力・骨を強くする運動を週3回以上 [1]
  • 座りっぱなしの時間を減らす [1]

Q2.「運動の効果は?」

——運動にはどんな効果がありますか?

運動は体だけでなく脳や心にも良い影響があります [2]

効果詳細
体力向上筋力、持久力、柔軟性
肥満予防適正体重の維持
骨の強化骨密度の向上
脳の発達学力・集中力の向上
メンタル不安・うつの予防
社会性協調性、ルールを守る
睡眠睡眠の質が向上

「運動すると学力が向上するという研究結果が多数報告されています。体を動かすことは勉強にもプラスです。」

ポイント

  • 運動は学力にもプラス
  • メンタルヘルスにも良い影響
  • 骨を強くする効果がある

Q3.「どんな運動がいいですか?」

——何をさせればいいですか?

楽しめる運動が一番です [3]

年齢適した運動
乳児ハイハイ、つかまり立ち、ボール遊び
幼児公園遊び、追いかけっこ、水遊び
学童球技、水泳、体操、ダンス
思春期部活動、ジョギング、チームスポーツ
運動を楽しむコツ
無理強いしない
親子で一緒に体を動かす
競争よりも達成感を重視
様々な運動を経験させる(早期の専門化は避ける)

ポイント

  • 楽しめることが最も大切
  • 親子で一緒に運動
  • 一つのスポーツに絞りすぎない

Q4.「運動のさせすぎは問題?」

——運動のしすぎも良くないですか?

過度な運動はケガやバーンアウトのリスクがあります [4]

リスク詳細
オーバーユース障害同じ動きの繰り返しによるケガ
疲労骨折過度な負荷
バーンアウトスポーツが嫌いになる
成長への影響過度な体重制限(体操、バレエ等)
予防策
週に1日以上の休息日
年齢に合った練習量
複数のスポーツを経験させる
痛みがあれば休ませる

ポイント

  • 週1日以上の休息日を
  • 早期の専門化は避ける
  • 痛みは体からのサイン

Q5.「運動嫌いの子どもへの対応は?」

——運動が苦手で嫌がります

運動=スポーツではありません [5]

運動嫌いへのアプローチ内容
日常の中で動く階段を使う、歩いて通学
遊びの中で動く鬼ごっこ、かくれんぼ、公園遊び
好きなことと組み合わせ音楽が好きならダンス
家族で楽しむハイキング、サイクリング
強制しない楽しめない運動は逆効果

「散歩やお手伝い(掃除、買い物)も立派な身体活動です。日常生活の中で体を動かす機会を増やしましょう。」

ポイント

  • 日常生活の中で体を動かす
  • 好きなことと組み合わせる
  • 強制は逆効果

今号のまとめ

  • 1日60分以上の運動を推奨
  • 運動は体力だけでなく学力・メンタルにも良い
  • 楽しめる運動が長続きする
  • 早期の専門化は避け、様々な運動を経験
  • 日常生活の中で体を動かす機会を増やす

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  • Vol.259「子どもの睡眠」
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  • Vol.260「スクリーンタイム」

ご質問・ご感想

「運動不足が心配です」「何のスポーツをさせたらいいですか?」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。

愛育病院 小児科 おかもん先生

本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さまの症状についてはかかりつけの小児科医にご相談ください。

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