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「ストレスを感じているようです」、子どものストレス
Vol.275生活・育児

「ストレスを感じているようです」、子どものストレス

- 年齢によってサインが異なる

生活・育児全年齢5
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 5·Q&A 5問収録

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この記事のポイント

  • - 年齢によってサインが異なる
  • - 体の症状として現れることが多い
  • - 行動の変化に注意

愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.275

「ストレスを感じているようです」、子どものストレス

こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。

「最近よくお腹が痛いって言うんです」「学校に行きたがらなくて」。外来でよく聞く相談です。子どもは気持ちを言葉にするのがまだ上手ではないので、ストレスはだいたい体の症状や行動の変化で出てきます。今回はそのサインと対応を整理します。

Q1.「子どものストレスのサインは?」

——子どもがストレスを感じているか分かりません

年齢で出方がかなり違います。小さい子ほど、言葉ではなく体と行動で出ます [1]

年齢ストレスのサイン
乳幼児夜泣き、指しゃぶり、かんしゃく、食欲低下
幼児赤ちゃん返り、おもらし、腹痛、チック
学童頭痛、腹痛、登校渋り、成績低下
思春期イライラ、引きこもり、自傷行為
身体症状(心因性)
腹痛(器質的異常なし)
頭痛
吐き気
めまい
疲労感

ポイント

  • 年齢によってサインが異なる
  • 体の症状として現れることが多い
  • 行動の変化に注意

Q2.「子どものストレスの原因は?」

——子どもは何にストレスを感じますか?

大人が思う以上に、小さなことでもストレスになります [2]

ストレス要因詳細
家庭親の不和、引っ越し、弟妹の誕生
園・学校友人関係、先生との関係、いじめ
学業成績のプレッシャー、受験
環境変化入園、入学、転校
習い事多すぎるスケジュール
社会災害、パンデミック

「意外と多いのが習い事の詰め込みです。毎日予定が埋まっていると、子どもはクールダウンする時間が取れません。何もしない時間、ぼーっと遊ぶ時間も、発達には必要です。」

ポイント

  • 大人が気づかないストレスがある
  • 自由な遊びの時間が必要
  • 習い事の詰め込みに注意

Q3.「ストレスへの対応は?」

——ストレスを感じている子にどう接すればいいですか?

順番としては、アドバイスより先にまず聞くことです [3]

対応内容
話を聞く否定せず、気持ちを受け止める
安心感「大丈夫だよ」と伝える
生活リズム規則正しい生活を維持
遊びの時間自由に遊ぶ時間を確保
スキンシップハグ、手をつなぐ
ストレス対処法を教える深呼吸、運動、好きなこと

「『どうしたの?』と問い詰めるより、『最近どう?』とゆるく聞くほうが話してくれます。答えが返ってこなくても、隣にいる、それだけで十分な時期もあります。」

ポイント

  • まず聞く、受け止める
  • 安心できる環境を整える
  • 遊びの時間を確保

Q4.「ストレスに強い子を育てるには?」

——ストレスに強い子になってほしいです

ストレスをゼロにすることはできません。ゼロを目指すのではなく、回復する力、レジリエンスを育てるのが現実的です [4]

レジリエンスの育て方内容
安心できる居場所家庭が安全基地
問題解決力自分で考える機会を与える
感情の言語化気持ちを言葉にする練習
成功体験小さな成功を積み重ねる
人間関係信頼できる大人が複数いる

「家庭が安全基地になっていること。これが一番の土台です。外で嫌なことがあっても、戻れる場所があれば回復できます。」

ポイント

  • ストレスゼロではなく回復力を育てる
  • 安心できる居場所が基盤
  • 気持ちを言葉にする力を育てる

Q5.「専門家に相談すべき場合は?」

——いつ専門家に相談すべきですか?

次のサインが出ていたら、早めに相談してください [5]

相談すべきサイン詳細
2週間以上の症状持続腹痛、頭痛、気分の落ち込み
登校拒否学校に行けない
自傷行為自分を傷つける
食事の問題極端な食べすぎ・食べない
日常生活に支障遊べない、友達と関われない
相談先
かかりつけ小児科
スクールカウンセラー
児童精神科
子ども家庭支援センター

ポイント

  • 2週間以上続く症状は相談
  • 自傷行為は緊急
  • かかりつけ小児科にまず相談

今号のまとめ

  • 子どものストレスは体の症状や行動の変化で現れる
  • まず聞いて受け止めることが大切
  • レジリエンス(回復力)を育てる
  • 自由な遊びの時間を確保
  • 2週間以上続く症状は専門家に相談

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  • Vol.274「自己肯定感」
  • Vol.272「SNSと子どもの心」
  • Vol.259「子どもの睡眠」

ご質問・ご感想

「子どものストレスのサインが分かりません」「相談先を知りたい」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。

愛育病院 小児科 おかもん先生

本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さまの症状についてはかかりつけの小児科医にご相談ください。

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※ この記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さんの症状が心配な場合は、かかりつけの小児科医にご相談ください。

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