1ヶ月健診
生後1ヶ月
退院後はじめての健診です。赤ちゃんの成長とお母さんの産後の回復状態を確認します。出産した病院で受けるのが一般的です。
医師のチェックポイント
1体重増加
生後1ヶ月で出生時体重から約1kg増加(1日20〜40g増)が目安です。正常範囲の最低ラインは1日20g増で、典型的には20〜40g/日の増加が見られます。退院時体重からの増加ペースを細かく確認します。
おかもん先生のひとこと
体重が増えていなくても、母乳の飲みが良好で排尿・排便が十分あれば経過観察とすることも。逆に体重は増えていても黄疸が強ければ精査が必要です。
2黄疸
新生児黄疸が遷延していないか、皮膚や白目の黄染をチェックします。
おかもん先生のひとこと
母乳性黄疸は生理的で問題ないことが多いですが、便の色が白〜クリーム色の場合は胆道閉鎖症の可能性があり緊急の精査が必要です。便色カードは必ず確認しています。
3先天性疾患のスクリーニング
心雑音(先天性心疾患)、股関節の開排制限(先天性股関節脱臼)、停留精巣などを確認します。
おかもん先生のひとこと
心雑音は新生児期には聴取できず1ヶ月健診で初めて発見されることがあります。股関節はクリック音や開きの左右差を丁寧に診ています。
4臍(へそ)の状態
へその緒が取れた跡がきれいに乾燥しているか、臍肉芽腫や臍炎がないか確認します。
おかもん先生のひとこと
臍肉芽腫は硝酸銀で焼灼して処置します。臍周囲の発赤・腫脹は臍炎の可能性があり、抗菌薬が必要な場合があります。
5追視・原始反射
光や顔を目で追う(追視の始まり)か、モロー反射・把握反射などの原始反射が正常に出ているか確認します。
おかもん先生のひとこと
この時期の追視は不安定で正常です。左右差がないか、原始反射の消失・減弱がないかを重点的にチェックしています。
持ち物・準備リスト
- 母子健康手帳
- 健康保険証・乳幼児医療証
- おむつ・着替え
- ミルク・授乳グッズ
- 便色カード
- 質問メモ
よくある質問
1ヶ月健診はどこで受けるのですか?
通常は出産した病院・産院で受けます。赤ちゃんの健診とお母さんの産後健診を同じ日に行うことが多いです。里帰り出産の場合は、出産した病院に確認してください。
1ヶ月健診の費用はいくらですか?
赤ちゃんの健診は自費で5,000〜10,000円程度です。お母さんの産後健診は港区の助成(産婦健康診査費用助成)が利用でき、上限5,000円が助成されます。
体重が思ったほど増えていないと言われました。大丈夫ですか?
生後1ヶ月の体重増加の正常範囲は1日20〜40gです。1日20g未満の増加の場合は授乳回数・方法の見直しや、必要に応じてミルクの補足を検討します。母乳のみの場合、増加がゆっくりなことがあります。大切なのは体重だけでなく、尿量(1日6回以上のおしっこ)、便の状態、赤ちゃんの機嫌、母乳の飲みっぷりを総合的に見ることです。
湿疹がひどいのですが、アトピーですか?
生後1ヶ月前後の湿疹の多くは「新生児ざ瘡(にきび)」や「脂漏性皮膚炎」で、アトピー性皮膚炎とは異なります。適切なスキンケア(保湿と清潔)で改善することがほとんどです。2ヶ月以上続く、全身に広がる場合はかかりつけ医に相談してください。
外出はいつからできますか?
1ヶ月健診で問題がなければ、少しずつ外出を始められます。最初は近所の散歩(10〜15分程度)から始め、徐々に行動範囲を広げていきましょう。人混みは避け、直射日光に長時間あたらないようにしてください。
ワンポイントアドバイス
赤ちゃんは全身を診察するため、着脱しやすい服装で行きましょう
予約時間より少し早めに到着すると安心です
パートナーや家族が付き添えると、荷物の管理や質問がしやすくなります
健診後に予防接種のスケジュール(生後2ヶ月から開始)を相談しておきましょう
次の健診
3〜4ヶ月健診
生後3〜4ヶ月
※ この情報は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。 健診の時期や内容についてはかかりつけの小児科医にご相談ください。