愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.271
「日焼け止めは必要?」、子どもの紫外線対策
こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。
子どもの皮膚は大人より薄く、紫外線の影響を受けやすいです [1]。一方で、避けすぎるとビタミンD不足の原因にもなります [5]。外来では「何月から塗ればいい?」「赤ちゃんにも必要?」と聞かれることが多いので、今回は子どもの紫外線対策の考え方を整理します。
Q1.「紫外線は子どもに悪いですか?」
——子どもに紫外線は良くないですか?
過度な紫外線は皮膚に悪影響がありますが、適度な日光はビタミンD合成に必要です [1]。
| 紫外線の悪影響 | 詳細 |
|---|---|
| 日焼け | 皮膚の炎症(サンバーン) |
| 将来の皮膚がん | 小児期の紫外線暴露がリスクに |
| 光老化 | 将来のシミ・しわ |
| 目への影響 | 白内障のリスク |
| 紫外線の良い面 |
|---|
| ビタミンDの合成(骨の健康) |
| 気分の改善 |
| 体内時計の調整 |
ポイント
- 過度な紫外線は有害
- 適度な日光はビタミンDに必要
- バランスが大切
Q2.「日焼け止めはいつから使える?」
——赤ちゃんに日焼け止めは使えますか?
6か月以降から日焼け止めが使えます [2]。
| 年齢 | 対策 |
|---|---|
| 6か月未満 | 日焼け止めは避ける。衣服と日陰で対策 |
| 6か月以降 | ベビー用日焼け止め使用可 |
| 全年齢 | 帽子、長袖、日陰の活用 |
| 日焼け止めの選び方 |
|---|
| SPF15-30(日常用)、SPF30-50(海・プール) |
| 紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)がおすすめ |
| 石鹸で落とせるもの |
| パッチテストで肌に合うか確認 |
ポイント
- 6か月未満は衣服と日陰で対策
- 6か月以降はベビー用日焼け止め
- ノンケミカルタイプがおすすめ
Q3.「日焼け止めの塗り方は?」
——正しい塗り方を教えてください
十分な量を2-3時間ごとに塗り直すことが大切です [3]。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 量 | 顔全体でパール2個分 |
| 塗り直し | 2-3時間ごと |
| 汗・水の後 | 塗り直す |
| 塗る場所 | 耳、首の後ろ、足の甲も忘れずに |
| 外出30分前 | 出かける前に塗る |
ポイント
- 十分な量を塗る
- 2-3時間ごとに塗り直す
- 耳や首の後ろも忘れずに
Q4.「日焼けしてしまったら?」
——日焼けで赤くなってしまいました
日焼けはやけどと同じです [4]。
| 対応 | 詳細 |
|---|---|
| 冷やす | 冷たいタオルやシャワーで冷やす |
| 保湿 | ワセリンや保湿剤を塗る |
| 水分補給 | 十分な水分を摂る |
| 日光を避ける | 治るまで紫外線を避ける |
| 受診すべき場合 |
|---|
| 水ぶくれができた |
| 広範囲の日焼け |
| 発熱、頭痛、嘔吐 |
| 乳児の日焼け |
ポイント
- 日焼けはやけどと同じ
- 冷やして保湿
- 水ぶくれは受診
Q5.「ビタミンDとのバランスは?」
——紫外線を避けすぎるとビタミンD不足になりませんか?
適度な日光浴とバランスの良い食事で対応できます [5]。
| バランスの取り方 | 内容 |
|---|---|
| 日光浴 | 手や顔に1日15-30分程度 |
| 時間帯 | 紫外線が強い10-14時は避ける |
| 食事 | 魚、卵、きのこでビタミンDを補給 |
| 冬場 | 日光が弱いので意識して外出 |
ポイント
- 1日15-30分の適度な日光浴は必要
- 10-14時は避ける
- 食事からもビタミンDを補給
今号のまとめ
- 過度な紫外線は有害だが適度な日光は必要
- 6か月未満は衣服と日陰で対策
- 日焼け止めは2-3時間ごとに塗り直す
- 日焼けはやけどと同じ、冷やして保湿
- 1日15-30分の適度な日光浴でビタミンDを
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ご質問・ご感想
「日焼け止めの選び方を知りたい」「紫外線対策とビタミンDのバランスは?」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。
愛育病院 小児科 おかもん先生
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