コンテンツへスキップ
MINATON
「プール熱の季節です」、咽頭結膜熱の基礎と予防
Vol.439感染症

「プール熱の季節です」、咽頭結膜熱の基礎と予防

プール熱(咽頭結膜熱)の症状・感染対策・登園の目安を解説します

感染症・・4
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 4·Q&A 5問収録

プロフィール →

この記事のポイント

  • プール熱は高熱・咽頭痛・結膜炎が三徴
  • アデノウイルス3/4/7型が主因、接触感染が中心
  • 解熱・症状消退後2日を経過するまで出席停止

愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.439

「プール熱の季節です」、咽頭結膜熱の基礎と予防

今号のポイント

  1. 2
    プール熱は高熱・咽頭痛・結膜炎が三徴
  2. 4
    アデノウイルス3/4/7型が主因、接触感染が中心
  3. 6
    解熱・症状消退後2日を経過するまで出席停止

こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。

夏になると「プール熱が流行っているみたいで」というご相談が一気に増えます。正式な病名は「咽頭結膜熱(pharyngoconjunctival fever)」で、アデノウイルスが原因です。いわゆる夏風邪の代表格ですね [1]。

どんな病気ですか?

症状頻度
38-40度の高熱ほぼ全例
咽頭痛多くの症例で
眼の充血・目やに半数前後
頭痛しばしば
腹痛・下痢ときどき
リンパ節腫脹しばしば

高熱が5〜7日続くこともあって、インフルエンザと見分けがつきにくいのが悩ましいところです。

ポイント

  • 高熱+咽頭痛+結膜炎の三徴 [1]
  • 発熱は5-7日続くことも
  • 夏風邪の代表格

原因と感染経路

原因はアデノウイルス3型・4型・7型(まれに11型)。プール水・タオル・手指・飛沫で伝播します。塩素消毒された水でもタオル共用で感染するため「プール熱」と呼ばれます [2]。

感染経路
飛沫(咳・くしゃみ)
接触(タオル、ドアノブ、おもちゃ)
目やに、糞便(数週間排出)
プール水(消毒不十分時)
⚠️糞便中ウイルスは長く続く

症状が治まった後も、便からは2-4週間ウイルスが排出されます。おむつ替え後の手洗いは徹底を。

ポイント

  • アデノウイルス3/4/7型 [2]
  • 接触感染がメイン
  • 便中ウイルスは長期排出

診断と治療

迅速検査(咽頭ぬぐい液)があり、10-15分で結果が出ます。ただし感度は十分とは言えず、陰性でも否定はできません [3]。

治療
対症療法のみ(抗ウイルス薬なし)
解熱剤(アセトアミノフェン)
水分補給
目やにの清拭
咽頭痛には冷たい飲食物
💡脱水に注意

咽頭痛が強いと水分が取れません。経口補水液を少量頻回に。

ポイント

  • 対症療法が基本
  • 抗ウイルス薬はなし
  • 脱水予防が最重要

出席停止の基準

学校保健安全法施行規則で「主要症状が消退した後2日を経過するまで」と定められています [4]。

基準
解熱かつ咽頭痛・結膜炎が消退
その状態が2日間続く
それ以降に登園・登校可
必要な手続き
保育園: 意見書または治癒報告書
幼稚園・学校: 意見書または登園届
コンコン先生
🏥

おかもん先生より

外来で「熱が下がったら登園していいですか?」と聞かれますが、咽頭結膜熱は症状消退後2日が必要です。感染力がまだ残っているので、周りの子を守るためにも規則通りの休養をお願いしています。治癒証明のご相談は遠慮なくどうぞ。

ポイント

  • 解熱+症状消退から2日 [4]
  • 治癒証明/意見書が必要
  • 感染力は長期間持続

家庭での予防

予防策
手洗い・うがいの徹底
タオルの共用を避ける
プール前後のシャワー
目をこすらない
ドアノブ・おもちゃの消毒(アルコール効きにくい。次亜塩素酸推奨)
感染者との距離を取る

アデノウイルスはアルコール消毒に強く、次亜塩素酸ナトリウム(0.05-0.1%)が有効です [2]。

ポイント

  • タオル共用が最大の感染源
  • アルコールは効きにくい
  • 次亜塩素酸で消毒を

まとめ

  • プール熱は高熱・咽頭痛・結膜炎の三徴
  • アデノウイルスで対症療法が基本
  • 症状消退後2日は出席停止
  • タオル共用に注意
  • 消毒は次亜塩素酸で

あわせて読みたい

  • Vol.115「アデノウイルス」
  • Vol.441「夏祭りと熱中症」

愛育病院 小児科 おかもん先生

本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。

この記事は役に立ちましたか?

※ この記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さんの症状が心配な場合は、かかりつけの小児科医にご相談ください。

関連記事