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「姿勢が悪いのですが」、猫背と姿勢
Vol.228骨・関節

「姿勢が悪いのですが」、猫背と姿勢

- スクリーンタイムと運動不足が主因

骨・関節3〜6歳・6〜12歳5
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 5·Q&A 5問収録

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この記事のポイント

  • - スクリーンタイムと運動不足が主因
  • - 体幹の筋力低下が影響
  • - 環境要因(机・椅子の高さ)も重要

愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.228

「姿勢が悪いのですが」、猫背と姿勢

こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。

「うちの子、猫背で気になるんです」という相談が外来で増えています。スマホやタブレットの使用時間が伸び、外遊びの時間が減っていることが背景にあります。多くは生活習慣の調整で改善しますが、中には医学的な評価が必要な姿勢もあります。今回は、子どもの姿勢を見るときのポイントをまとめます。

Q1.「なぜ姿勢が悪くなるのですか?」

——最近、姿勢が気になります

子どもの姿勢が悪くなる原因は複数あります [1]

原因詳細
スクリーンタイムスマホ・タブレットを下を向いて見る
運動不足体幹の筋力低下
重い荷物ランドセル・リュックの重さ
机と椅子の不適合合わない高さの家具
精神的要因自信のなさ、疲労

ポイント

  • スクリーンタイムと運動不足が主因
  • 体幹の筋力低下が影響
  • 環境要因(机・椅子の高さ)も重要

Q2.「姿勢が悪いとどうなりますか?」

——姿勢が悪いまま放っておくと問題ですか?

長期的に体の不調や集中力の低下につながることがあります [2]

影響詳細
肩こり・腰痛筋肉への負担増加
呼吸が浅くなる胸郭が圧迫される
集中力低下疲れやすくなる
消化への影響腹部が圧迫される
自己イメージ印象に影響

ただ、子どもの姿勢は成長とともに変わります。過度に心配しなくて大丈夫ですが、生活習慣を整えることは意味があります。

ポイント

  • 肩こりや集中力低下の原因に
  • 呼吸が浅くなることも
  • 成長とともに変化する

Q3.「正しい姿勢とは?」

——どんな姿勢が正しいですか?

耳・肩・腰が一直線になる姿勢が理想です [3]

座り方のポイント内容
背筋を伸ばす背もたれに寄りかからない
足を床につける足がぶらぶらしない
机の高さ肘が90度になる高さ
目と画面の距離30cm以上
1時間に1回立つ長時間の同じ姿勢を避ける
ランドセルの工夫
体重の10-15%以内の重さ
肩ベルトを適切に調整
重い教科書は背中側に入れる
不要なものは持って行かない

ポイント

  • 耳・肩・腰が一直線
  • 足が床につく高さの椅子
  • 1時間に1回は立ち上がる

Q4.「姿勢を改善する方法は?」

——家でできることはありますか?

運動と生活環境の改善が効果的です [4]

改善法内容
体幹トレーニングプランク、ブリッジなど
ストレッチ胸を開くストレッチ
外遊び多様な動きが体幹を鍛える
水泳全身の筋力バランスに良い
環境調整机・椅子の高さを合わせる

「姿勢を正しなさい」と繰り返し注意するより、運動習慣をつける方がずっと効果的です。

ポイント

  • 体幹トレーニングが効果的
  • 注意するより運動習慣を
  • 環境調整も大切

Q5.「受診が必要な場合は?」

——整形外科を受診すべきですか?

以下の場合は医学的な評価が必要です [5]

受診すべきサイン詳細
背中の痛み姿勢の問題だけでは通常痛みはない
前屈で背中に左右差側弯症の可能性
急激な姿勢変化基礎疾患の可能性
神経症状しびれ、脱力
進行性どんどん悪くなる

単なる猫背と、側弯症やショイエルマン病はまったく別物です。痛みや変形を伴うときは整形外科を受診してください。

ポイント

  • 痛みがある場合は受診
  • 背中の左右差は側弯症の可能性
  • 進行性の場合は医学的評価を

今号のまとめ

  • スクリーンタイムと運動不足が姿勢悪化の主因
  • 体幹の筋力強化と運動習慣が改善に効果的
  • 机・椅子の高さの調整も大切
  • 注意より運動習慣をつける方が効果的
  • 痛みや変形がある場合は受診

あわせて読みたい

  • Vol.226「側弯症」
  • Vol.260「子どものスクリーンタイム」
  • Vol.261「子どもの運動と体力」

ご質問・ご感想

「姿勢が悪くて気になります」「体幹トレーニングの方法を教えてほしい」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。

愛育病院 小児科 おかもん先生

本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さまの症状についてはかかりつけの小児科医にご相談ください。

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