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「夜に脚が痛いと泣きます」、成長痛
Vol.223骨・関節

「夜に脚が痛いと泣きます」、成長痛

- 夜間の脚の痛み

骨・関節3〜6歳・6〜12歳4
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 5·Q&A 5問収録

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この記事のポイント

  • - 夜間の脚の痛み
  • - 翌朝には消失
  • - 成長そのものが原因ではない

愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.223

「夜に脚が痛いと泣きます」、成長痛

こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。

成長痛は3-12歳に多く見られる、夜間の脚の痛みです。報告によって有病率には幅があり、欧米の調査では10〜40%程度とされています [1]。名前こそ「成長痛」ですが、骨が伸びること自体が原因ではないと考えられています。今回は正しい理解と家庭での対処法を整理します。

Q1.「成長痛とは?」

——夜になると脚が痛いと泣きます

成長痛は、3-12歳の子どもに見られる原因不明の夜間の脚の痛みです [1]

特徴詳細
好発年齢3-12歳
頻度小児の約10〜40%(報告により差あり)
時間帯夕方〜夜間、就寝中
翌朝痛みは消失
部位両脚(膝の前面、ふくらはぎ、太もも)
成長痛の名前の由来
「成長痛」と呼ばれるが、成長が直接の原因ではない
活動量の多い日に起こりやすい
筋肉の疲労が関与している可能性

ポイント

  • 夜間の脚の痛み
  • 翌朝には消失
  • 成長そのものが原因ではない

Q2.「成長痛と他の病気の見分け方は?」

——本当に成長痛で大丈夫ですか?

成長痛には特徴的なパターンがあります [2]

成長痛の特徴成長痛でない可能性
両脚に起こる片脚だけ
夜間に痛む日中も痛む
翌朝は元気朝も痛む・跛行
関節の腫れなし関節が腫れている
圧痛なし特定の場所に圧痛
発熱なし発熱がある
受診すべきサイン
痛みで歩けない
片脚だけが痛む
関節の腫れ・発赤
発熱を伴う
体重減少
痛みが進行性

ポイント

  • 両脚・夜間・翌朝消失が典型
  • 片脚・日中も痛む・腫れは要受診
  • 成長痛は除外診断

Q3.「対処法はありますか?」

——痛がっている時にどうすればいいですか?

以下の方法で対処できます [3]

対処法方法
マッサージ痛む部分を優しくさする
温める温かいタオルや入浴
ストレッチふくらはぎや太ももを伸ばす
安心させる「大丈夫だよ」と声かけ
鎮痛剤痛みが強い場合はアセトアミノフェン

「マッサージと安心させることが最も効果的です。お母さん・お父さんがさすってあげるだけで、安心して眠れることが多いです。」

ポイント

  • マッサージが最も効果的
  • 安心させることが大切
  • 強い痛みには鎮痛剤

Q4.「予防はできますか?」

——繰り返さないようにできますか?

完全な予防は難しいですが、以下が参考になります [4]

予防策内容
適度な運動過度な運動を避ける
ストレッチ運動後、就寝前に行う
十分な睡眠規則正しい生活
バランスの良い食事カルシウム、ビタミンDを意識

「活動量が多かった日に起こりやすいので、就寝前のストレッチを習慣にすると予防効果があるかもしれません。」

ポイント

  • 就寝前のストレッチが有効
  • 過度な運動を避ける
  • 規則正しい生活

Q5.「いつまで続きますか?」

——いつ頃治りますか?

思春期頃には自然に治まることがほとんどです [5]

経過詳細
頻度週に数回〜月に数回
期間数か月〜数年続く
予後良好。後遺症なし
終了時期多くは思春期までに消失

「成長痛は予後が良い疾患です。痛みの波はありますが、骨や関節に問題を残すことはありません。」

ポイント

  • 思春期までに消失
  • 後遺症は残らない
  • 予後は良好

今号のまとめ

  • 成長痛は3-12歳に多く、報告により10〜40%の有病率
  • 両脚・夜間・翌朝消失が特徴
  • マッサージと安心させることが最も効果的
  • 片脚だけ・腫れ・発熱がある場合は受診
  • 思春期までに自然に消失する

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  • Vol.227「オスグッド病」
  • Vol.219「O脚・X脚」
  • Vol.225「子どもの骨折」

ご質問・ご感想

「夜に脚を痛がります」「成長痛で心配です」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。

愛育病院 小児科 おかもん先生

本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さまの症状についてはかかりつけの小児科医にご相談ください。

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