愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.447
「こどもの日の柏餅」、伝統行事と安全
今号のポイント
- 23歳未満は餅類全般NG、柏餅も同様
- 4柏の葉は食べない。取り除いてから提供
- 6あんこの塩分・糖分にも配慮を
こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。
端午の節句の柏餅・ちまき。お子さんに食べさせるとき「いつから大丈夫?」とよく聞かれます。お正月のお餅と同じで、粘着性のある餅類は年齢制限があります。
柏餅・ちまきの安全性
| 食品 | リスク |
|---|---|
| 柏餅 | 餅の粘着性+柏の葉 |
| ちまき | もち米の弾力性 |
| 草餅 | 粘着性 |
柏餅は上新粉を使うため、一般的な餅ほど粘着性は強くないものの、乳幼児には依然として窒息リスクがあります [1]。
ポイント
- 柏餅も3歳未満NG
- ちまきも要注意
- 粘着性は上新粉でも残る
年齢別の目安
| 年齢 | 柏餅 |
|---|---|
| 0-2歳 | 完全NG |
| 3歳 | 柏の葉を除き、小さく切って少量 |
| 4-5歳 | 見守りのもと |
| 6歳以上 | 通常通り |
日本小児科学会は、餅などの粘着性食品や丸い食品は3歳頃までは避ける(5歳までは特に注意する)ことを推奨しています [1]。
ポイント
- 3歳以下はNG [1]
- 3-5歳は小さく切って
- 見守り必須
柏の葉は食べない
柏の葉は伝統的に香りづけとして使われており、食べることは想定されていません。
| 理由 |
|---|
| 食物繊維が多く消化に悪い |
| タンニンが多く苦い |
| 葉自体が窒息リスクに |
| そもそも香りづけの目的 |
葉は「子孫繁栄」の縁起物として餅を包むもの。食べるためではありません。子どもには取り除いて提供を。
ポイント
- 柏の葉は食用ではない
- 取り除いてから提供
- 縁起物として使う
安全に食べさせる工夫
| 工夫 | 内容 |
|---|---|
| 1cm未満に切る | 窒息予防 |
| お茶と一緒に | 粘着性を下げる |
| 座って食べる | 歩き食べNG |
| よく噛ませる | 急がせない |
| 見守る | 食事中は大人が同席 |
| あんこへの配慮 |
|---|
| 糖分が多いので量を制限 |
| 塩分添加の和菓子もある |
| 食べ終えたら歯磨き |
| 幼児は半分でも十分 |
ポイント
- 1cm未満に切る
- お茶とセット
- あんこの量に注意
ちまきの注意点
ちまきは笹の葉で包まれたもち米料理。餅ほどではないものの弾力性があり、幼児には食べにくい食品です。
| 注意点 |
|---|
| 笹の葉を完全に取り除く |
| 一口大に切る |
| 温かいうちに |
| 一度に多く食べさせない |
ちまきには結びの紐や爪楊枝が付属することがあります。誤飲を防ぐため、提供前に必ず取り除いてください。
ポイント
- 笹の葉・紐を取り除く
- 一口大に切る
- 温かいうちに提供
我が家の伝統を守るために
| 工夫 | 内容 |
|---|---|
| 絵本で雰囲気を楽しむ | 食べる以外で参加 |
| 見た目を一緒に楽しむ | 写真を撮る |
| やわらかい代替品 | ゼリー状の和菓子 |
| 鯉のぼり工作 | 食以外の行事参加 |

おかもん先生より
端午の節句に、うちの下の子は2歳で柏餅を見ているだけでした。「食べたい」と泣かれましたが、バナナを柏の葉風に飾って出したら喜んで食べてくれました。伝統は食だけではなく、雰囲気を家族で共有することが本質。安全な代替で十分楽しめます。
ポイント
- 食以外の参加方法もある
- 代替品で楽しむ
- 伝統の本質は雰囲気
まとめ
- 柏餅も3歳未満NG
- 柏の葉は取り除く
- 小さく切り、お茶と一緒に
- あんこの糖分に配慮
- 代替品で幼児も楽しめる
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- Vol.442「お正月、餅の誤嚥」
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愛育病院 小児科 おかもん先生
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