愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.82
「ママと離れたくない!」、子どもの不安と分離不安についてのギモンに答えます
今号のポイント
- 2子どもの不安や恐怖は年齢によって変化する「発達の正常なプロセス」。不安そのものは異常ではない
- 4分離不安は3歳頃までは正常。年齢に不相応に強く、長期間持続する場合は「分離不安障害」の可能性
- 6家庭では「予告→短い分離→段階的延長」のステップが有効。日常生活に支障がある場合は専門家へ
こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。
外来で本当によく聞く相談があります。「保育園に預けるたびに大泣きするんです」「ママがトイレに行くだけで泣き叫びます」「"ママが死んだらどうしよう"と毎晩言います」。乳幼児から小学校低学年のお子さんで、これは珍しいことではありません。
お子さんが不安を感じたり、離れるのを嫌がったりするのは、多くの場合発達の正常な過程です [1][2]。ただし、年齢に不相応に強く、日常生活に支障が出ている場合は、分離不安障害という状態の可能性があります [3]。今回はこのあたりを整理してお話しします。
Q1.「子どもが不安がるのは普通のことですか?」
——4歳の娘が、暗い部屋を怖がって一人でトイレに行けなかったり、雷を異常に怖がったりします。こんなに怖がりで大丈夫でしょうか?
子どもの不安や恐怖は、発達の正常なプロセスです [1][2]。むしろ、適度な不安は危険を回避するための大切な能力と言えます。そして、恐怖の対象は年齢とともに変化することが知られています [1]
年齢別にみる典型的な恐怖・不安 [1][2][4]:
典型的な恐怖・不安
- 0〜6ヶ月
- 大きな音、急な動き
- 6〜12ヶ月
- 人見知り、知らない場所
- 1〜2歳
- 分離不安(親と離れること)、暗闇、大きな動物
- 2〜4歳
- 暗闇、雷、怪物・おばけ、動物
- 5〜7歳
- 自然災害、けが、病気、死
- 8〜12歳
- 社会的場面(テスト、発表、友人関係)、学校
- 13歳以上
- 将来、容姿、アイデンティティ
発達的な意味
- 0〜6ヶ月
- 原始的な驚愕反射の延長
- 6〜12ヶ月
- 愛着形成の表れ。見知った人と知らない人の区別がつくようになった証拠
- 1〜2歳
- 愛着が強まり、親がいない不安を強く感じる時期
- 2〜4歳
- 想像力が発達し、「見えないもの」への恐怖が生まれる
- 5〜7歳
- 因果関係の理解が進み、「悪いことが起こるかも」という予期不安
- 8〜12歳
- 他者からの評価を意識するようになる
- 13歳以上
- 抽象的思考が発達し、自己意識が高まる
お子さんの"暗い部屋が怖い""雷が怖い"は、4歳としてはとても典型的な反応です [1]。想像力が豊かに発達している証拠でもあります
正常な不安の特徴 [1][2]:
| 特徴 | 説明 |
|---|---|
| 年齢相応である | 上記の表に当てはまる恐怖の内容 |
| 一過性である | 数週間〜数ヶ月で自然に軽減する |
| 日常生活に大きな支障がない | 怖がっても、なだめれば落ち着く |
| 安心できる方法がある | 親がそばにいる、好きなぬいぐるみがある等で落ち着ける |
| 発達とともに変化する | 年齢が上がると恐怖の対象が変わる |
——年齢によって怖いものが違うんですね。安心しました
はい。不安や恐怖は"なくすべきもの"ではなく、発達の一部として捉えてください [1]。お子さんが怖がること自体は、脳が正常に発達している証です
ポイント
- 子どもの不安・恐怖は発達の正常なプロセス [1][2]
- 恐怖の対象は年齢とともに変化する(暗闇→分離→社会的場面→学校) [1]
- 適度な不安は危険回避のための正常な能力 [1]
- 年齢相応で、一過性で、日常生活に大きな支障がなければ正常 [2]
Q2.「分離不安障害って何ですか? 普通の分離不安とどう違うんですか?」
——2歳の頃から保育園の預け始めに泣いていたんですが、5歳になった今でも毎朝大泣きします。"ママがいなくなったらどうしよう"と毎日のように言います。これはただの分離不安ですか? それとも何か問題があるんでしょうか
大切な質問ですね。まず、正常な分離不安と分離不安障害の違いを整理しましょう [3][5]
正常な分離不安の経過 [1][2][5]:
| 時期 | 状況 |
|---|---|
| 6〜8ヶ月頃 | 分離不安が始まる。親の姿が見えなくなると泣く |
| 10〜18ヶ月 | 分離不安のピーク。後追いが激しくなる |
| 2〜3歳 | 徐々に軽減し始める。言葉で「ママ、あとで来る?」と確認できるようになる |
| 3歳以降 | 保育園や幼稚園に慣れ、分離に対処できるようになる |
正常な分離不安は、3歳頃までに徐々に軽減するのが一般的です [2][5]。一方、分離不安障害は、年齢に不相応なほど強い分離不安が持続し、日常生活に支障をきたしている状態を指します [3]
正常な分離不安 vs 分離不安障害 [3][5][6]:
正常な分離不安
- 年齢
- 主に3歳頃まで [2]
- 強度
- なだめれば落ち着く
- 持続期間
- 一過性(数分〜数日で慣れる)
- 日常生活への影響
- 軽度
- 分離場面以外
- 普段は元気
- 身体症状
- まれ
分離不安障害
- 年齢
- 年齢に不相応(5歳以降も強い)[3]
- 強度
- 極度の苦痛。なだめても落ち着かない [3]
- 持続期間
- 4週間以上持続(DSM-5-TR基準)[3]
- 日常生活への影響
- 登園拒否、睡眠障害、社会活動の回避など顕著 [3]
- 分離場面以外
- 分離の予期不安で日常的に不安 [6]
- 身体症状
- 頭痛・腹痛などの身体症状を伴うことが多い [6]
分離不安障害の診断基準(DSM-5-TR)の要約 [3]:
| 基準 | 内容 |
|---|---|
| A | 愛着対象(通常は親)からの分離に対する、発達的に不相応で過剰な恐怖や不安 |
| B | 以下のうち3つ以上: (1)分離への持続的な過度の苦痛 (2)愛着対象を失うことへの過度な心配 (3)悪い出来事が起こり分離につながるという心配 (4)分離不安のため外出を嫌がる (5)一人でいることへの過度な恐怖 (6)愛着対象なしで眠ることへの拒否 (7)分離に関する悪夢 (8)分離時の身体症状 |
| C | 小児では4週間以上持続 |
| D | 社会的・学業的機能に著しい障害 |
5歳のお子さんが毎朝大泣きし、日常的に"ママがいなくなったらどうしよう"と強い不安を訴えているとのことですので、一度専門家に相談されることをおすすめします [3][5]。年齢的にも正常な分離不安のピークは過ぎていますので、適切な評価を受けることが大切です
分離不安障害の疫学データ [3][5][6]:
| 項目 | データ |
|---|---|
| 有病率 | 小児の約3〜5% [5][6] |
| 好発年齢 | 7〜9歳(学童期前半) [5] |
| 性差 | やや女児に多い [6] |
| 発症のきっかけ | 転校、引っ越し、家族の病気、ペットの死など [6] |
| 併存しやすい疾患 | 全般性不安障害、特定の恐怖症、うつ病 [5] |
ポイント
- 正常な分離不安は3歳頃までに軽減 [2][5]
- 分離不安障害は年齢に不相応に強く、4週間以上持続し、日常生活に支障がある [3]
- 小児の約3〜5%に見られ、7〜9歳に多い [5][6]
- 正常との境界は強度・持続期間・日常生活への影響で判断 [3]
Q3.「具体的にはどんな症状が出ますか? 見分け方を教えてください」
——うちの子は、保育園に行くのを嫌がるだけでなく、最近"お腹が痛い"と言うことも多くなりました。でもかかりつけの先生には"お腹は問題ない"と言われて……。これも分離不安と関係がありますか?
大いに関係があります。分離不安障害のお子さんは、心理的な不安が身体症状として現れる(身体化)ことが非常に多いのです [6][7]
分離不安障害でよく見られる症状 [3][6][7]:
| カテゴリ | 具体的な症状 |
|---|---|
| 行動面 | 登園・登校拒否、親の後追い(トイレにもついてくる)、一人で別の部屋にいられない、親から離れる行事(お泊り保育等)の拒否 [3] |
| 感情面 | 分離時の激しい泣き・かんしゃく、「ママが事故に遭ったらどうしよう」「悪い人に連れていかれたらどうしよう」という過剰な心配 [3][6] |
| 身体症状(身体化) | 頭痛、腹痛、吐き気、嘔吐、動悸。月曜の朝や行事の前に悪化する [6][7] |
| 睡眠の問題 | 一人で眠れない、親のベッドに入ってくる、分離に関する悪夢、夜中に何度も親の存在を確認 [3] |
| 認知面 | 「ママが死んだらどうしよう」「地震が来てバラバラになったらどうしよう」という災害・事故・死への過剰な心配 [3][6] |
「身体化」に注目する理由 [6][7]:
腹痛で小児科を受診し、検査では異常がないのに症状が続く場合、その背後に不安障害が隠れていることがあります [7]。特に以下のパターンは身体化を疑います
| 身体化を疑うパターン | 具体例 |
|---|---|
| 特定の場面で悪化する | 月曜の朝だけ腹痛、お泊り保育の前に嘔吐 [7] |
| 分離のない場面では元気 | 休日で親と一緒の時は症状がない [6] |
| 検査で異常がない | 血液検査・エコーなどで器質的異常なし [7] |
| 同じ症状が繰り返す | 登園前に毎回同じ症状が出る [7] |
年齢による症状の違い [5][6]:
| 年齢 | 主な症状の特徴 |
|---|---|
| 幼児(3〜5歳) | 激しい泣き、後追い、かんしゃく、悪夢、親のベッドに入る |
| 学童期前半(6〜8歳) | 登校しぶり、腹痛・頭痛などの身体化、過剰な心配 |
| 学童期後半(9〜12歳) | 登校拒否、回避行動、身体症状の多様化、友人関係への影響 |
——月曜の朝に腹痛が多いのは気のせいじゃなかったんですね……
お子さんの体は嘘をついているわけではありません。不安という心理的ストレスが、本当に身体症状を引き起こしているのです [7]。"気のせい"ではなく"心からの SOS"と捉えてください
ポイント
- 分離不安障害の症状は行動・感情・身体・睡眠・認知の5領域に現れる [3][6]
- 身体化(腹痛・頭痛・嘔吐)は非常に多い。月曜朝や行事前に悪化するパターンに注目 [6][7]
- 検査で異常がないのに繰り返す身体症状は、不安の身体化を疑う [7]
- 「一人で眠れない」「親のベッドに入る」「悪夢」も重要な症状 [3]
Q4.「家ではどう対応すればいいですか?」
——分離不安が強い子に、家でできることはありますか? "大丈夫、大丈夫"と言い聞かせるだけでは効果がなくて……
"大丈夫だよ"だけでは、お子さんの不安は和らぎません [8]。なぜなら、不安を感じているお子さんにとって、それは"全然大丈夫じゃない"からです。具体的な対応のステップをお伝えしますね [8][9]
家庭でできる対応の基本ステップ [8][9][10]:
ステップ1: 予告する
| やること | 具体例 |
|---|---|
| 事前に分離を伝える | 「明日は保育園だよ。ママは○時にお迎えに行くね」 [8] |
| タイムラインを具体的に | 「おやつの後にお迎えだよ」(時計が読めない子には生活の流れで伝える) |
| "いなくなる"のではなく"必ず戻る"を強調 | 「ママは必ずお迎えに来るよ」 [8] |
ステップ2: 短い分離から始める
| やること | 具体例 |
|---|---|
| 短時間の分離を繰り返す | まずは5分間だけ別の部屋にいる→徐々に時間を延長 [9] |
| 成功体験を積む | 短い分離→親が戻る→「ちゃんと待てたね!」と褒める [9] |
| スモールステップ | いきなり長時間の分離はNG。少しずつ段階的に [9] |
ステップ3: 段階的に延長する
| やること | 具体例 |
|---|---|
| 慣れたら少しずつ時間を延ばす | 5分→15分→30分→1時間 [9] |
| 新しい場面にも少しずつ | 信頼できる祖父母に短時間預ける→友達の家に短時間→お泊り [9] |
| 後退しても責めない | 調子が悪い日があっても「また明日やってみよう」 [8] |
その他の家庭でできる対応 [8][9][10]:
| 対応 | 具体的に |
|---|---|
| 安心オブジェクトを活用 | 親の写真、小さなぬいぐるみ、「お守り」など。親の代わりの安心材料を持たせる [8] |
| 別れの儀式を作る | ハイタッチ、特別な合言葉、ハグなど。毎回同じ方法で短く別れる [8] |
| 長い別れはしない | 「行ってくるね、大好きだよ」と短く、明るく。ダラダラとした別れは不安を増幅させる [9] |
| 一貫した対応 | 泣いたら連れ帰る→次も泣けば連れ帰ってもらえると学習する。一貫した姿勢が重要 [9] |
| 不安を否定しない | 「怖いんだね。そう思うのは当然だよ」と気持ちを受け止める [8] |
| "勇気のはしご"を作る | 不安な場面を小→大に並べ、簡単な方からチャレンジする [10] |
| 成功を具体的に褒める | 「今日は泣かずにバイバイできたね!」と具体的な行動を褒める [9] |
やってはいけない対応 [8][9]:
| やってはいけない対応 | なぜダメなのか |
|---|---|
| 「泣かないの!」と叱る | 不安を抱えていること自体を否定してしまう [8] |
| こっそりいなくなる | 「親はいつの間にかいなくなる」という不信感→不安の悪化 [9] |
| 泣いたら分離を中止する | 「泣けば離れなくて済む」という学習が成立 [9] |
| 過度に不安な場面を避け続ける | 一時的には楽だが、回避行動が強化されてしまう [10] |
| 脅す(「そんなに泣くなら置いていくよ」) | 分離の恐怖を直接刺激し、トラウマになりうる [8] |
——"こっそりいなくなる"って、よくやっていました……。子どもが遊んでいる隙に出ていけば泣かないかなと思って
お気持ちはわかりますが、お子さんにとっては"気づいたらママがいない"という予測不能な体験が最も不安を強めます [9]。"必ず予告して、短く別れる"ことで、お子さんは"別れても必ずママは戻ってくる"と学んでいきます [8]
ポイント
- 「予告→短い分離→段階的延長」のステップで進める [8][9]
- 安心オブジェクト(親の写真、お守りなど)を活用 [8]
- 別れは短く、明るく、一貫して [9]
- こっそりいなくなる・泣いたら中止は逆効果 [9]
- 不安を否定せず受け止めることが第一歩 [8]
Q5.「治療が必要なのはどんなケースですか?」
——家での対応で改善しない場合、どんな治療がありますか? 薬を使うこともあるんでしょうか
分離不安障害の治療について、段階的にご説明します [10][11][12]
治療が必要なケースの目安 [3][10][11]:
| 状況 | 治療の検討が必要な理由 |
|---|---|
| 登園・登校ができない日が続いている | 社会的・学業的機能への著しい影響 [3] |
| 身体症状(腹痛・頭痛)で日常生活に支障がある | 身体化が持続すると慢性化リスク [7] |
| 家族の生活全体に大きな影響が出ている | 親も外出できない、仕事に行けないなど [10] |
| 4週間以上症状が続いている | DSM-5-TRの持続基準を満たす [3] |
| 本人の苦痛が著しい | 泣き叫ぶ、パニック、自分を傷つける等 [11] |
| 友人関係に支障が出ている | お泊り会に行けない、友達と遊べないなど [10] |
治療の選択肢 [10][11][12][13]:
第1選択: 認知行動療法(CBT)
分離不安障害の第1選択の治療は認知行動療法(CBT)です [10][11]。子どもの不安障害に対するCBTの有効性は、多くのランダム化比較試験(RCT)で確認されています [11]
| CBTの要素 | 内容 |
|---|---|
| 心理教育 | 不安のメカニズムを年齢に応じて説明(「不安は体の"警報装置"」)[11] |
| 段階的曝露(エクスポージャー) | 不安な場面に少しずつ挑戦する。"勇気のはしご"方式 [10][11] |
| 認知再構成 | 「ママが事故に遭うかも」→「そう思うけど、実際にはほとんど起こらない」と考え方を修正 [11] |
| リラクゼーション | 深呼吸、筋弛緩法などの不安対処スキル [11] |
| 親トレーニング | 親の対応方法の改善(回避を強化しない等)[10] |
CBTの効果 [11][12]:
| 項目 | データ |
|---|---|
| 有効率 | 子どもの不安障害に対するCBTの反応率は約60〜70% [11][12] |
| 治療期間 | 通常12〜16セッション(週1回×約3〜4ヶ月)[11] |
| 効果の持続 | 治療終了後も長期的に効果が持続 [12] |
| エビデンスレベル | 複数のRCTとメタアナリシスで有効性確認 [11][12] |
第2選択: 薬物療法
薬物療法は、CBT単独では十分な改善が得られない場合、またはCBTに取り組めないほど症状が重い場合に検討します [10][13]
分類
- セルトラリン(ジェイゾロフト)
- SSRI
- フルボキサミン(デプロメール)
- SSRI
- フルオキセチン
- SSRI
特徴
- セルトラリン(ジェイゾロフト)
- 小児の不安障害に対するエビデンスが最も豊富 [13]
- フルボキサミン(デプロメール)
- 日本で小児への使用経験が多い [13]
- フルオキセチン
- 海外でのエビデンスが豊富(日本では小児適応なし)[13]
CAMS研究(Child/Adolescent Anxiety Multimodal Study)の結果 [12]:
| 治療法 | 反応率 |
|---|---|
| CBT+セルトラリン(併用) | 80.7% |
| CBT単独 | 59.7% |
| セルトラリン単独 | 54.9% |
| プラセボ | 23.7% |
CAMS研究というランダム化比較試験では、CBTと薬物療法の併用が最も高い効果を示しました [12]。ただし、まずはCBT単独で開始し、必要に応じて薬物を追加するというのが一般的なアプローチです [10][13]。薬は"一生飲み続ける"ものではなく、通常6〜12ヶ月で漸減・中止を検討します [13]
——薬を使うのは少し不安ですが、必要なら検討してみます
SSRIは子どもの不安障害に対して安全性のデータが蓄積されています [13]。ただし、CBTで十分に改善するケースも多いので、まずはCBTから始めることをおすすめします。大切なのは、"困っているなら専門家に相談する"ことのハードルを下げることです。分離不安障害は適切な治療で改善する疾患です [10][11]
ポイント
- 日常生活に支障がある場合は治療の検討を [3][10]
- 第1選択は認知行動療法(CBT)。反応率約60〜70% [11][12]
- 薬物療法(SSRI)はCBTで不十分な場合に追加 [10][13]
- CBT+薬物の併用が最も高い効果(CAMS研究で80.7%)[12]
- 分離不安障害は適切な治療で改善する疾患 [10][11]
まとめ
- 子どもの不安・恐怖は発達の正常なプロセス。年齢によって恐怖の対象は変化する(暗闇→分離→社会的場面→学校)[1][2]
- 正常な分離不安は3歳頃までに軽減する。年齢に不相応に強く4週間以上持続し、日常生活に支障がある場合は分離不安障害の可能性 [3][5]
- 身体化(頭痛・腹痛)、登園拒否、夜間の不安、親から離れられないなどが主な症状 [3][6][7]
- 家庭では「予告→短い分離→段階的延長」のステップ、安心オブジェクト、一貫した対応が有効 [8][9]
- 日常生活に支障がある場合はCBT(認知行動療法)が第1選択。薬物療法はCBT不十分時に検討 [10][11][12]
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